Graz.io BAYLEAF Wireless Keyboard
非売品(試作機)
参考リンク:公式記事
BAYLEAF Wireless Keyboardは、分割・無線・薄型・オーソリニアという複数の要素を融合したカスタムメイドのエルゴノミクスキーボードです。ZMKファームウェアをベースに、Kailh PG1316Sスイッチ、MJFプリントによるカスタムキーキャップ、CNC加工されたアルミ筐体を組み合わせた設計となっており、作者が「市販品のような完成度」を目指して一から製作した意欲作です。
設計にはCAD未経験から挑戦し、構想からPCB設計、筐体の加工設計、組立・調整に至るまで、すべてを一人で手がけています。使用パーツやデザインの選定には一貫した美意識と学習意欲が見られ、薄型・軽量・ケーブルレスを徹底する姿勢が特徴的です。完成品は約180gと非常に軽量で、筐体の最厚部でもわずか5mmに抑えられており、携帯性とデザイン性を高いレベルで両立しています。
主な特徴
- 分割・無線(ZMKファームウェア使用)
- オーソリニア配列・60%レイアウト
- CNC加工されたアルミ筐体(5mm厚のロープロファイル設計)
- カスタムMJFキーキャップによる打鍵音・フィット感の調整
- Kailh PG1316Sスイッチ採用(32gアクチュエーション)
- nice!nanoマイコンをベースとした省電力ワイヤレス構成
主なスペック
- 配列:60% / オーソリニア(17mm×17mmスイッチ間隔)
- スイッチ:Kailh PG1316S(ロープロファイル・32g)
- キーキャップ:MJF方式によるカスタムプリント品(グレー系)
- ケース素材:CNCアルミニウム
- 寸法:約W139 × L93 × H5 mm
- 重量:約180g(完成品)
- ファームウェア:ZMK(Studioベース)
- 接続方式:ワイヤレス(nice!nano)・分割通信対応
- 開発言語・設計環境:Fusion 360、標準キーボードマトリクス回路
- 組立方式:低温鉛フリーはんだ・ホットプレート使用
注意事項
- 本キーボードは現在製品化されておらず、試作機として紹介されています。
- 製作には高度なスキルと設備(CNC加工、ホットプレート、SLS/MJFプリントなど)が必要で、市販キットのような容易な組立難易度ではありません。
- 公開されている情報は製作記録が中心であり、現時点でオープンソース公開・販売スケジュールは設定されていません。
情報はこちら(※試作段階のため販売情報なし)
公式記事(Graz.io):
https://www.graz.io/articles/bayleaf-wireless-keyboard
まとめ
BAYLEAF Wireless Keyboardは、市販品レベルの完成度を個人開発で実現しようとした挑戦的なプロジェクトです。ZMKを活用したワイヤレス構成、スイッチマトリクスの自作、CNC設計の試行錯誤、さらにはMJFプリントによるキーキャップ開発まで、幅広い技術的チャレンジが詰まっています。実用性とデザイン性の両立を試みた本作は、今後の展開(バージョンアップや商品化)にも注目が集まる可能性があります。
この記事はあくまで仕入検討の中で気になった商品をご紹介しているもので、実際に商品の確認までは行っていません。ご購入にあたっては、商品ページの詳細をご確認いただき、ご自身の判断でお願いいたします。
📢 最新のガジェット&キーボード情報は
X(@TalpKeyboard)でも日々更新中です!