TALPKEYBOARD

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Restomod FKB8579

https://www.talpkeyboard.com/

1990年代末に販売されていた Plat'Home FKB8579 をメカニカルキーボードとして再生しました。簡単に内容を記します。

 

Plat'Home FKB8579 についてはこちらのページがまとまっています。

mineko.fc2web.com

mitateda.blog.fc2.com

 

ドナーとなったジャンクの FKB8579 ですが、PS/2版だったので修理再生はあきらめて、外観を生かして最近のメカニカルキーボードの基板に入れ替えました。現物合わせで加工してゆきます。

 

まずは爪で硬く留まっているアッパーケースとロアケースを分離、ねじ止めされているバックプレート、メンブレンシート、基板を外します。表のキーキャップとベースも全て取ります。

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パーツを洗浄後、ロアケースの上に手元にあった KPrepublic BM60 を仮に置いてみます。なんとなくいけそう。そこそこかっこいい。加工してみます。

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使うパーツはこちら。外側のパーツだけになりますが、いたしかたない。

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アッパーカバーと一体成形されているプレートを切断します。ABSで薄くやわらかいのでカッターで何度か切れ込みを入れてゆくと切り離すことができました。切り離したプレートは、最近のポリカーボネートのプレートのような柔らかさで、この柔らかさがこのキーボードの微妙なタッチを作る一つの要因だったのかなと思いました。精密で美しい成形部品です。

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キー高さの微調整を行います。メカニカルキーボード基板とプレートの組み合わせのほうがメンブレンよりも厚みがあるので、なるべく装着位置を下げたいので、ロアボディのリブを取り底面を削ります。プレートの底面は結構厚みがあるので大丈夫そう。

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とりあえずこんな感じ。やわらかいので彫刻刀で様子をみながら。

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とりあえずここまで下がりました。本来のメンブレンプレートは湾曲しているので、うまくケース側面のラインとキースイッチが合ってすきまができないのですが、この基板とプレートはフラットなのでどうしてもすきまができます。これは今後の課題で。

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基板を固定するスペーサーを装着。USBケーブルを通す穴も開けました。若干雑作業です。スペーサーはとりあえず。今後考えます。

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微調整を繰り返して装着完了。試し打ちです。とりあえず底面にフォームは貼っていますが、プラスチックのボディにボトムマウントでカーボンプレートだと少し安めな反響音が響きます。ある意味FKB8579ぽい音がしていてそれはそれで面白いです。静音リニアを装着すると音は落ち着き、打鍵感もよりメンブレンぽくはなりましたが、今回はメカニカルキーボードっぽく再生しようと思います。とりあえず Gateron G Pro Yellow で組み、後々スイッチを換えてゆこうと思います。

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右下のキー3つ分はとりあえず適当に塞ぎましたが、これも後日修正しようと思います。キーを追加するか、OLEDなどを入れるか...

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キーキャップの色もブラックじゃないような気がするので、今後の宿題です。接続した瞬間にRGBLEDが輝き始めたのはなかなかいいなと思いました。令和のFKB8579に改修完了、現役復帰です。細かいところはゆっくり改修しつつ、あと四半世紀は使ってみようかと思います。

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