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TEX Shura DIY Type Build log

https://tex.com.tw/products/shura-diy-type?variant=42845035331739

かねてから気になっていたTEX Shuraを先日入手しました。キースイッチは仕事柄たくさんありますので、DIY Type を選びました。制作がてら画像を撮ってゆきましたので、簡単な説明や感想をあわせて紹介してゆきます。

 

TEX社は台湾のキーボードメーカーです。Thinkpadを愛する方々が集まり、往年のThinkpadキーボードライクな配列とトラックポイントを配置したメカニカルキーボードを定期的にリリースしています。今までBeetle、Kodachi、Yoda、YodaII、Shinobi というキーボードがリリースされました(機種について間違ってたらごめんなさい)今回のShuraが最新の機種となります。

 

現在販売中のキーボードはShinobiとShuraです。

tex.com.tw

国内ではセンチュリーダイレクトで日本語マニュアルと保証のついたShinobirとShuraが各種販売されています。

https://www.century-direct.net/collections/all?sort_by=title-ascending&filter.p.vendor=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8

 

というわけで TEX Shura DIY Type の組み立てに入ります。

https://www.century-direct.net/products/n0-17246?_pos=6&_fid=2e1d86d2d&_ss=c

まずはパッケージです。東洋調の紋様が入った黒地のシンプルなパッケージ。横にはTEXのロゴがあります。開けてみると...

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 日本語の文章が不思議なフォントで描かれています。Shinobiのパッケージにも同じように不思議な日本語の文章が描かれていました。TEXの方々はThinkpadを開発した日本IBMの大和研究所にも見学に訪問されたことがあるそうで、日本とその文化に良い印象を持たれているのだろうと思います。

https://www.century-direct.net/products/n0-17246?_pos=6&_fid=2e1d86d2d&_ss=c

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内容はこのような感じです。ネジ止め固定されていない本体と、キースイッチ、USBケーブル、ネジ類、色違いのポインタキャップ、ノベルティキー、手前側のマウスキーに装着する静音Oリングなどと、紙のクイックガイドです。Shuraは最近のカスタムキーボードや自作キーボードで主流となっている QMK Firmwareを使っていませんので、一部キーのカスタマイズ方法をクイックガイドで説明しています。日本版はこれが日本語になっていると思います。

 

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キーボード本体を確認します。上下のケースはプラスチック、プレートは厚く強度のあるスチール製です。その下にこれも厚めの基板があります。手前のマウスキー用のロープロファイルスイッチははんだづけされています。他のキーはホットスワップ用のソケットがついていますので、差し込んで装着してゆきます。スタビライザーはすでに装着されています。なおRGBLEDはありませんので光りません。

https://talpkeyboard.net/items/645b1e6116b7bc002b01ffb4

キースイッチについては、私はタクタイルが好きですので Chosfox x JWK Hanami Green Dango を選びました。

talpkeyboard.net

 

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下側のケースです。こちらもプラスチック製です。下側のケースに基板とプレートを載せてネジ止め、上側のケースをかぶせ、下側からネジ止めという固定方法です。プレートがフレーム替わりとなる形です。昨今のカスタムキーボードによくみられる、金属ケース、ガスケットマウント、柔らかめの基板とプレートという作りとは全く異なる、昔のメーカー製のキーボードに似ているような構造です。おそらくトラックポイントを固定する関係上、プレートに強度を持たせる必要もあることからの設計かと推察します。

 

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裏側です。紋様のステッカーの下側に型番とシリアルの記載があります。チルト用の足がついています。

 

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基板を裏から見ています。プレートと基板は固定されています。中央部のフレキケーブルはトラックポイントユニットからの配線です。上のコネクタは無線ユニット装着用だと思われます。右側にキーの一部を変更するためのDIPスイッチとマイコンが見えます。

 

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基板のソケット部分には各キーに対応した文字が描かれています。マイコンはこちら。

 

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トラックポイントのユニットです。頑丈なフレームの上に、トラックポイントの土台が基板の裏側からビス止めされています。というわけで組み立てに入ります。

 

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とはいえキースイッチを装着して、ケースをネジ止めして、キーキャップを装着して、トラックポイントのベースとキャップを差し込んだら完了ですので、どんどん進めてゆきます。

 

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ひとつだけ注意点です。トラックポイントの周囲のキーはそのままではトラックポイントのベースが干渉して装着できないため、裏側からビス止めされているベースを一旦外す必要があります。私はこの作業を後回しにしたのですが、ドライバーの磁力が弱かったためビスを基板とプレートの間に落としてしまい取れなくなり、キースイッチをいくつか外すこととなりました。トラックポイント周りの作業は先に行うことをおすすめします。

 

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キースイッチの装着が完了です。この時点で一度PCに接続、全てのキーが認識するかの確認を行いました。よくピンが曲がったまま装着してしまい、キーが認識されない場合が(特に私の場合)あります。今回もひとつピンを折ってしまっていました...

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ネジ止めを行ったらキーキャップを装着。ここの作業はなんだか楽しいです。今回のShuraはキー印字がダブルショット(二色成型)となっています。フォントもかっこよく、品質も良く、なかなかかっこいいです。キーの形状はTEXオリジナルのADAプロファイルです。手前のマウスキーはCherryMXぽい形状です。

 

https://www.century-direct.net/products/n0-17246?_pos=6&_fid=2e1d86d2d&_ss=c

完成です。画像でみると直線的なデザインに見えるのですが、上側のケースが結構曲線を使っているのと、マウスキーの部分がかなり下がっていて、デザインのオリジナリティがかなり感じられる形状となっています。

https://tex.com.tw/collections/all

最後に記念撮影です。一番上が今回のShura、その下のシルバーがBeetle、左上がYodaII、一番下がShinobiです。全てがTEX社のキーボードだとわかる特徴を持ちながらも、それぞれ異なったアプローチと特徴があって、見ていて面白く、また勉強になります。新入りのShuraも末長く使って行こうと思います。

 

国内での購入はこちらから。為替の関係もあって結構お買い得です。なおDIYキットの他に、キースイッチとキーキャップが装着済のモデル、日本語配列のモデルも販売されています。

『 TEX Shura DIY Type (Hot-Swap) 』 US-ASCII (マルチレイアウト対応) 自作キット (キースイッチは付属しておりません。) [TEX-SRDIY-001]www.century-direct.net

 

Shuraを含めたTEXのメーカー販売ページはこちらです。こちらですが、Shuraのアルミボディオプションが販売されています。かなり気になっております...

tex.com.tw

 

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