BOOTHで面白いキーボードキットを探す(6月19日)
自作キーボード、カスタムキーボードに関する新しいモノや情報については、時間を作ってなるべく毎日チェックしています。企業やショップの新製品も調べますが、同時に個人製作者のキーボードキットも定期的に確認しています。
特にここ数年のキーボードについては、個人製作者が自由なアイデアや想像力で作ったものが、デザインや仕組みのベースになり企業が新製品しているケースも往々にして見かけます。そこが最近のキーボード文化の面白いところです🙂
日本国内の個人製作者の方々が、自分で設計制作したキーボード(主にキット)を販売する場合、その多くがBOOTHのプラットフォームを使われています。
BOOTH自体が転売ではなく創作物専門のマーケットということ、またそのようなECプラットフォームが間に入ることによって、決済や発送、商品に関するトラブルは少ないかと思われます。
今回はBOOTHで販売されているキーボード関係の創作物(キット)から、私が気になった、実用性と遊び心のあるモノをいくつか紹介します。紹介する方々のほとんどは、定期的に、積極的に創作を続けている方々で、かつXなどでの情報発信も積極的に行われている、しっかりされた方々ですので、安心できる個人製作者の方々だと思っています。
記事は「今週気になったキーボード関連いろいろ」のように、Xのポストを引用する形でまとめてゆこうと思います(手抜き)今回は6月18日のポストを紹介します。
製作者の方々、もし説明の内容や制作の意図などが異なっていましたらご指摘ください。修正します。
1. FUJIKKO Marble Rotary Encoder Knob(22mm)
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
FUJIKKO
Marble Rotary Encoder Knob(22mm)https://t.co/oUO0h5IRNz pic.twitter.com/x3lXaLjgaN
ロータリーエンコーダ用のカラフルなノブです。マーブル模様の塗装が施されていますが、しっかりと手作業で下地、マーブル塗装、仕上げを行われたモノです。
マーブル模様の塗装ってそんなに難しいの?どうやってるの?という方は以下の動画をご覧ください。作者の方の動画ではありませんが、エレキギターにマーブル模様の塗装を行なっている動画です。なかなか大変、かつ慣れたとしても一定品質の塗装をいくつも作ってゆくのにはさらなる技術と根気が必要なのです。
2. パレットシステム nubkey_module
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
パレットシステム
nubkey_module
"磁気スイッチKS-20の軸ブレを読み込んでマウス移動ができる"Nubkey"をモジュール化した商品です。 AZ1UBALLと同じようにPIM447と同じ通信で制御できるのでQMKなどから簡単に使用する事ができます"https://t.co/nwWyBn76Tl pic.twitter.com/Gg2noIT1ZY
最近流行りの磁気キーボードのスイッチを利用して、スイッチの軸を上下左右に押すと若干ブレる(動く)のを利用して、マウスカーソルの移動ができるようにした組み込み型のモジュールです。
多くの磁気キーボードは、磁気キースイッチのステム部分に内蔵されている磁石の磁力強度を基板面にある専用のセンサーで計測することで入力を判断しますが、Nubkeyはその専用のセンサー(ホールセンサー)を十字方向に4つ置き、それぞれのセンサーが計測した数値を計算することで、カーソルの移動方向と速度を算出しています(と理解しています)
磁気キースイッチをこのような形で用いたモジュールは、このシリーズ以外に見たことがありませんので、とても独自性があって貴重だと思います。
3. 山本製作所 Booth店 C4NDY KeyVLM
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
山本製作所 Booth店
C4NDY KeyVLM
"65キー格子配列のUSBキーボードです。最大の特徴はLine/Phono入力を持っており、ターンテーブルを接続することで、レコードとキーボードを繋いだデバイスの音楽をミックスして楽しむことが可能"https://t.co/90k9jG3nYb pic.twitter.com/tpg02YsPse
格子配列大好きです。まず見た目がかっこいいのと、キーのサイズと配置になれてしまえば非常に合理的で打ちやすく省スペースも狙えます。こちらはデザイン的にもうシーケンサー的な楽器に見えてしまいます。キーボード側に別の入出力端子を持ってくるのはすばらしい考えだと思います。
中国には端子をなんでも搭載しているキーボードがあったりしまして、それはさすがにやりすぎではと思うのですが、用途や趣味に応じて、必要なものは搭載しているのはありだと思います。机もスッキリします。
4. mki0002ozlet ckb6自作キーボードキット
🙂🙂
— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
mki0002ozlet
ckb6自作キーボードキットhttps://t.co/gUswINKmqU pic.twitter.com/npQ5a38Gdq
こちらも格子配列のキーボードキットです。ベースは4x10でジョイスティック付、省スペースが狙えてルックスもかわいいキーボードです🙂
5. Cerbekos-keyboard Ambitent
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
Cerbekos-keyboard
Ambitenthttps://t.co/JiFMp2YCp1 pic.twitter.com/RVgUmz6Hsi
"Ambitent(アンビテント)"は中央にテンキー、それを山の頂にしてハの字にテンティングした立体形状となっている自作キーボードです。
非常に特徴のある配列デザインで、どう使うのか驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、私は36キーの分割キーボード(Corneのような)の間にテンキーを置いて、それが一体化したという解釈をしています。分割キーボードの間にトラックボールやトラックパッドを置かれる方々もいらっしゃいますので、さほど違和感なく使えるのではないかと思います。インパクトはありますよね😌
6. きりまん工房ー自作キーキャップのお店ー クラシックカーキーキャップ -60's
🙂🚗
— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
きりまん工房ー自作キーキャップのお店ー
クラシックカーキーキャップ -60'shttps://t.co/JIisfIqwsZ pic.twitter.com/X1fvHChuD1
手作りの創作物という、BOOTHの精神に則ったよい作品だと思います。CADで作って3Dプリントしたものではなく、原型から手作りなので、暖かい雰囲気の作品に仕上がっていると思います。
7. Daraku-Neko XD84 Flatケース互換 Javelin85
🐱🐱
— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
Daraku-Neko
XD84 Flatケース互換 Javelin85https://t.co/sPtNAM8Z0u pic.twitter.com/jOR7Hk6r4D
kprepublicが販売しているXD84 Flatケースに使用できるChoc V1に対応した75%キーボードになります。
入手性の高い汎用のケースを流用する手法は、効率もよく環境にも優しく、非常にありなのではないかと思っています。ChocV1を使ったキー数が多めでピッチが狭いキーボードは見たことがありませんので、特徴があって面白いと思います。
8. tarohayashi UndertowとUndertow Alterna
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
tarohayashi
UndertowとUndertow Alterna
"UndertowはKiller Whaleの側面ユニットを2つ使って組み立てるマクロパッドです。ユニットの向きが同じUndertowと逆向きのUndertow Alternaがあります"https://t.co/XNZSwkSx4C pic.twitter.com/mBmB5ivmrs
分割キーボードキットのKiller Whaleの側面ユニットを2つ使って組み立てるマクロパッドキットです。側面ユニット2つで単体動作するという面白い考え方です。こういうパーツが色々合体するのって、大好きです🙂
9. A&N LABORATORY キースイッチマウス キット
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— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
A&N LABORATORY
キースイッチマウス キット
"キーボードのキースイッチを使ったマウスです。気軽な値段で、自分の好きなキースイッチでマウスをクリックする楽しさを広めたいと思い作りました"https://t.co/JPTYfE5Ik3 pic.twitter.com/S1gsGAUK4i
マウスボタンの代わりに好きなキースイッチを使うことができるマウスキットです。制作にはロジクールのマウス(型番指定)がひとつ必要で、分解してその中身を流用します。細かい部品のはんだづけが必要ないのでこの換装はありだと思います。形状もうまくシンプルなデザインにまとめられていてさすがだなと思います。
10. Daraku-Neko SO EnterX2キーボード Ieneko37R
『』👌👌
— TALPKEYBOARD (@TalpKeyboard) 2024年6月18日
Daraku-Neko
ISO EnterX2キーボード Ieneko37R
"ISO Enterキーを二つ使用しサイドのキーを打ちやすくしたコンパクトなキーボードです"https://t.co/1X5K7sthYf pic.twitter.com/Q2e5hpZ6Kn
キーボードの趣味をはじめて、キーキャップセットをいくつか購入して気づくのが、余るキーキャップの多さです。その中でもISO-Enterはかなりな確率で余ります。余ったいろんなISO-Enterのキーキャップを愛でることもできる、よいキットだと思います。
今回はここまでといたします。お読みいただきありがとうございました。