キースイッチ販売数ランキング(2024年5月)
TALPKEYBOARD SHOPの、2024年5月のキースイッチ販売数のランキングです。先月はKTT サイレントリニアスイッチが1位でした。今月はどうでしょうか。ご覧ください。なお先月からJwickなど半額セールをおこなったキースイッチがいくつかありましたが、そちらはランキングから除外しています。
1位:DUROCK Ice King Linear Switch(リニア/52g(A)/5pin/5pcs)
先月2位でしたIce King リニアスイッチが1位に返り咲きです。LEDの光が映えるクリアボディとステム、Lotusシリーズ譲りのタッチ感がDUROCK好きな方々に人気です。
2位:Kailh Deep Sea Silent Box Switch Islet(サイレントリニア/3pin/45gf(O)/5pcs)
こちらも先週5位からランキングを上げてきました。1年以上販売を続けていますが、変わらぬ人気です。サイレント系としては比較的低価格な価格設定であることと、価格以上の精度と機構であること、機構の関係上、リニアですがほんの微妙な引っかかりが静電容量スイッチのそれに似ていることなどもあり、人気が続いています。
3位:PH Studio BSUN Milk Tea Siam Axis V2(リニア/5ピン/37g(T)/5個)
5月に販売開始した新しいリニアスイッチが上位にランクインです。昨年販売していたPH Studio Milk Teaスイッチの新バージョンです。前回と同じBSunの製造ですが、ボディ形状が新しくなり、脱着式のレンズなど最新のトレンドもしっかりと組み込まれています。
音は最近よく中国で呼称されるいわゆる麻雀音ですが、前のバージョン同様に他のPH Studio製品よりも若干低い音で、落ち着いた感があります。使いやすいおすすめスイッチのひとつです。
4位:TECSEE Pudding Medium Linear Switch(ホワイト/5pin/50g(A)/5pcs)
ミディアムハイトスイッチの定番中の定番、根強い人気で先月と同じ4位です。購入されるお客様のスイッチの数を見ると、おそらく分割のエルゴ系キーボードの親指部分に使われるというケースが未だに多いようです。手前側のキー高さを低くという用途で使われています。
5位:Jwick Vertex V1 Linear Switch(5pin/62g(B)/5pcs)
先月10位からまた順位を上げてきました、これも当店定番と言って良いリニアスイッチです。精度の良さに起因するなめらかさと耳あたりの良い低めの音質が、大人の方々に根強い人気です。
6位:KTT Silent Linear キースイッチ(3ピン/43g(A)/5個)
前回1位から若干順位を下げました。当店で最もお安いサイレントリニアです。KTTのサイレントリニアはこの1種類だけですが、KTTらしいしっかり感と価格と軽さで当面、当店の定番スイッチのひとつになると思います。
7位:DUROCK Ice King Tactile T1(58g(A)/5pin/5pcs)
前回8位から若干順位を上げました。発売以来根強い人気のクリアボディのタクタイルスイッチです。最近はリニアスイッチの販売割合が伸びてきていますが、T1時代からのDUROCKファンに変わらぬ支持があるスイッチです。
8位:TTC Iron Mechanical Linear Switch(3ピン/42gf(O)/5個)
5月に新入荷した、TTCの新設計リニアスイッチがランクインです。TTCで初めて(かな?)のフルPOMスイッチです。最近ここにきてフルPOMスイッチを各社リリースしてますね。ボックスステムのしっかりしたボディに、LED光を拡散するレンズ、軽めのスプリングなど、TTCのスイッチぽさが全面に出たリニアです。特徴のある、なんとなく中国感を感じるめずらしいカラーリングもかわいいです。
9位:TTC FrozenSilent V2 Silent Linear Switch (3pin/39g(A)/5pcs)
前月と同順位。非常に根強い人気です。発売から年数が経っていますし、価格的には当店でも一番高いランクですが、それでも変わらぬ人気です。静音性とスレ音のなさという点においてはこのスイッチの右にでるものはまだ出てこない、現時点で最強の静音性を誇るサイレントリニアスイッチです。
10位:Geonworks Raptor MX Extreme(5ピン/45gf(T)/5個)
先月下旬に入荷したリニアスイッチが10位にランクインです。ヒヤシンスなどで定評のあるHMXが手がけたゲーミングリニアで、HMXの品質はそのまま、0.9 ± 0.1mmというショートストロークを実現しているのが、みなさん気になるところだと思います。中国でも需要があるようで数量を確保しきれていませんが、今後在庫をしっかり持って販売する予定です。ぜひご期待ください。
6位以降はわずかな販売数の違いとなりました。GATERON 0° Silent Switch や PH Studio Little Rabbit Linear Switch はわずかな差でランク外となっています。
海外、特に中国で発売されるスイッチの傾向を見ると、リニア、軽め、麻雀音、ステムのぐらつきの少なさ(タイトさ)というのがここ最近の流れのようです。サイレント系もここにきて、需要が増えてきたのでしょうか、少しずつ増えてきているような感じを受けています。
またStudioと名のつく、ブティックブランド的なキースイッチも最近数が増えてきています。以前は欧米を中心とするショップがメーカースイッチをカスタマイズしたものをGBで販売するという手法が主流でしたが、中国国内でのメカニカルキーボード人口の増加により、独自のブティックブランドを作って、メーカーに依頼したカスタムスイッチを在庫販売するというところが増えてきています。
中国は日本の10倍以上の人口、平均年齢は30代(たしか)で、日本よりも購買層が非常に多いと推察できます。中国メーカーはいままで欧米や日本への販売を視野に入れていましたが、中国国内のメカニカルキーボード人口の増加により、無理に輸出しなくても、国内需要だけで売上を確保できるため、面白いスイッチが海外、特に欧米に出回りづらいという状況にはなってきています。
その中、当店では色々なメーカーやブティックブランドのキースイッチをセレクトして入荷しています。情報が少なく、選択に困るところもあるかとは思いますが、リニア/タクタイルなどの種別、重さ、ストロークなどの定量的な情報は可能な限り掲載するようにしています。打鍵感などの定性的な情報は、個々人により受け取り方に差がありますので、ゆるめに書いている部分がありますが、その点はご了承下さい。
商品ページにはレビュワーの方々が作成した動画を可能な限り貼り付けています。そちらの動画記事もいろいろと参考になさって下さい。
ただしキースイッチは、お使いのキーボードのプレートやケースの材質、厚み、形状などによって音が全然変わってきます。打鍵動画通りの音がお手持ちのキーボードで出るとは限りません。最初は5個1セットでのサンプル購入で、色々なスイッチの特徴をお試しいただくことを楽しんで頂けましたらと思っています。
これらの商品は全てTALPKEYBOARD SHOPで販売しています。また新しい商品は随時入荷します。ぜひショップページをご覧ください。