自作キーボードキットとしては最も人気のある分割キーボード。キットとしては様々な個人製作者の方々が日々Boothなどで販売されていますが、メーカー製というとあまり目立ちません。今回は、アマゾンで販売している分割キーボードはどのようなものがあるかを調べました。製品ごとにサイズ、配列、接続方式、ファームウェアの自由度などに違いがありますので、ご検討の際はぜひご注意ください。
選定基準
本記事では、以下の基準に基づいてアマゾンで現在入手可能な製品を選定しました。
- キーボードが左右が物理的に分離(有線・無線は問わず)
- 現在Amazon.co.jpで購入可能(在庫切れ/中古を除外)
- 中国ECサイトからの並行輸入と見られる製品は除外
製品紹介
Mistel(ミステル)
台湾発のキーボードブランドで、分割型メカニカルキーボードに特化した設計が特徴です。コンパクトレイアウトや静音軸モデル、日本語配列対応など、選択肢が広い点も魅力です。
BAROCCO MD770 RGB(英語配列)
テンキーなしの英語配列、RGBLED搭載。静音赤軸、赤軸、青軸、茶軸、銀軸のバリエーションがあります。BAROCCO MD770(日本語配列)
日本語配列。この製品もキースイッチのバリエーションがあります。BAROCCO MD600 Alpha Rhino(英語配列)
アリスレイアウトの分割キーボード。メーカー製のキーボードとしては珍しい配列です。RGBLEDを搭載したブラックモデルもあります。こちらもキースイッチのバリエーションが選択可能です。FILCO(フィルコ)
日本のダイヤテックが展開するメカニカルキーボードブランドです。30年以上の歴史があり、信頼性と耐久性に定評があります。ビジネス・業務用途に使いやすいフルキーボードモデルが主体でしたが、最近はコンパクトなモデルも各種リリースしています。
Majestouch Xacro M10SP(英語配列)
60%サイズの分割キーボード。左右キーボードの内側にマクロキーの搭載が特徴です。FILCOはCHEERY MX軸を一貫して採用しています。Majestouch Xacro M10SP(日本語配列)
日本語配列もあります。Matias(マティアス)
カナダの老舗メーカー。古くからMac対応のALPS軸(互換)キーボードや片手キーボードなど、さまざまな面白いキーボードをリリースしています。日本ではダイヤテックが販売代理店業務を行なっています。
Matias Programmable Ergo Pro for Mac
Mac配列に準拠した英語配列の分割キーボードです。ALPS軸互換のキースイッチを搭載する珍しいモデルです。Windowsのキー配列に対応したモデルもあります。Kinesis(キネシス)
エルゴノミクスキーボードの草分け的存在。立体的なエルゴノミクスデザインが大きな特徴です。長年愛用しているユーザーも多いキーボードです。現在は国内販売代理店がなく、アマゾンでの販売は並行輸入のみのようです。
Kinesis Freestyle2 KB800PB-US
Kinesisには珍しい、コンサバな配列、平面的なデザインで比較的安価な分割キーボードです。Kinesis Gaming Freestyle Edge RGB
Kinesisが最近展開しているゲーミングブランド Kinesis Gaming の分割キーボードです。Kinesisの従来のイメージとは異なりRGBLED搭載など、新しいユーザーの獲得を目指しているのがわかります。Kinesis Advantage360
一体型エルゴノミクスキーボードのKinesis Advantageシリーズを発展進化させた分割キーボードです。 www.talpkeyboard.comPerixx(ペリックス)
ドイツのブランドで、比較的低価格ながら使いやすいキーボード、トラックボール、タッチパッドなどを販売しています。トラックボールユーザーにはボールの単体販売で馴染みが深いです。
Perixx PERIBOARD-624B US
扇型の面白いキーレイアウトのキーボードです。キースイッチはメンブレン、無線対応で比較的お求めやすい価格も魅力です。EPOMAKER(エポメーカー)
中国発の新興ブランドで、最近のカスタムキーボードのトレンドをうまく取り入れた低価格なキーボードのラインアップが魅力です。
EPOMAKER Split65
QMK/VIA、無線対応、ガスケットマウント、ホットスワップと、最近のトレンドを押さえた分割キーボードです。まとめ
アマゾンで販売されているメーカー製の分割キーボードをまとめてみました。どちらかというとコンサバなキーボードが多く、自作キーボードの自由なキー配列デザインや、コンパクト製などはまだまだ実現できていないのが現状です。ただしここ数年でかなり商品数は増えてきていますので、今後に期待です。ご自身の用途・好みに応じた構成を選び、無理のない範囲で導入を検討してみてください。
この記事はあくまで仕入検討の中で気になった商品をご紹介しているもので、実際に商品の確認までは行っていません。ご購入にあたっては、商品ページの詳細をご確認いただき、ご自身の判断でお願いいたします。
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