

TEXは、同社として初めてとなる分割型メカニカルキーボードの開発を進めていることを、X(旧Twitter)上で明かしています。
過去にShinobiやShuraといったトラックポイント内蔵キーボードを手がけてきたTEXですが、今回の製品では分割構造や多機能スイッチ、無線接続など、これまでとは異なる新しい構成が採用されているようです。
公式アカウントの投稿とリプライのやりとりから、現時点で推測される内容を整理しました。
想定される主な特徴
- QMK対応(WebHIDベースの設定ツールに対応する見込み)
- 左右のキーボードは2.4GHz無線で接続
- キーボード本体はUSB接続およびBluetooth(BLE)1〜3に対応
- 左手側にトラックポイントが搭載
- 親指用の一部キーにはロープロファイルスイッチを使用
- キースイッチはホットスワップ対応(CherryMX互換)
- 「B」キーと「6」キーを左右両方に搭載したダブルキー構成
想定される搭載スイッチ類
以下の物理スイッチが搭載される予定とのことです。
- 電源のオン/オフ
- 接続方式の切り替え(USB / BLE)
- キーボードプロファイルの切り替え(1〜5)
- トラックポイント感度(TPS)の調整
- エンコーダー(音量調整)
キーレイアウトと外観
キーボードは左右分割、中央にはトラックポイントが配置されるようです。写真からは、パームレスト一体型のような構成が見られ、筐体は装飾を抑えたミニマルな外観となっている印象です。今までのThinkpad的なデザインというよりも、過去販売されたYodaIIやBeetleに似ているようにも見えます。


また「Twist-to-Tilt」と呼ばれる独自機構により、キーボード本体の傾斜角(0度/5.5度)を物理的に切替可能だとのことです。角度調整用のスタンドなどを用いず、筐体内の機構で実現されているようです。
ファンクションキーについて
ファンクションキーは「筐体サイズが大きくなる懸念から一旦省略した」と当初説明していましたが、SNS上での要望を受けて今後再検討するとのことです。
発売時期など
製品名や販売時期、価格は現時点では未発表です。プロトタイプ段階でのフィードバックをもとに調整が行われている段階と見られます。これまでShinobiやYodaIIなどのユニークな製品を展開してきたTEXが、今後どのような形で分割キーボードを製品化していくのか、注目されます。
追記
TEXに確認したところ、今回の画像のものは最初のプロトタイプで、意見をフィードバックして修正版のプロトタイプを数ヶ月以内に制作するとのことです。プロトタイプは私にも貸与される可能性がありますので、その際はより詳細なレポートをお届けします。
追記2
Xにプロト第二弾が投稿されていました。いい感じです📷
We redesigned the knob to improve your experience — with passion and care.#ergo #MechanicalKeyboard #TEX pic.twitter.com/xSBgrU5Rod
— TEX (@TEXkeyboard) 2025年4月16日
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