TALPKEYBOARD BLOG

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(基板製造レビュー)PCBXでQEZキーボードの基板を作りました

https://www.pcbx.com/

 

(基板製造レビュー)PCBXでQEZキーボードの基板を作りました


日本ではまだ馴染みがありませんが、海外での実績がとても豊富な中国PCBXからサービスを使ってみてとのお話を頂きました。PCBXにPCBAでの基板製造をお願いした際に、どのような流れになるのか、完成品の品質、価格などをレビューします。PCBXのサイトは以下をご覧ください。

www.pcbx.com

 

長所
わかりやすいサイト
迅速な製造
品質は問題ない

短所
配送がデフォルトだとFedexで高額
PCBAの場合送料は後日請求

 

オーダーの流れ
オーダーの流れはJLBPCBやPCBGOGOなどの他社基板製造サービスと同じく、専用のWebサイトを使います。サイトは綺麗で速度も早い感じがします。今回は基板製造だけでなく、部品実装(PCBA)も依頼します。

https://pcbx.com/order/manufacturing/pcba


トップページでPCBAを選択、Gerber、BOM、Coordinate Fileをアップ。その後申請画面でクリックするとPCBXのレビューが開始されます。2日ほどかかると書いていましたが半日もせずに完了しました。

https://pcbx.com/order/manufacturing/pcba

画像のページのリンクはこちらです。

 

今回お願いしたものはQEZというかわいいキーボードの基板です。

 

こちらはレビュー終了後の金額が掲示される画面です。どうも安い気がします。ここで表示される金額には送料は入っていません。

https://www.pcbx.com/

 

注文完了してちょうど5日。発送のメールが来ました。メール内容はこのような感じで丁寧です。配送手段はFedexとのこと。注文時には送料の記載がなく送料無料かなと思っていました。

https://www.pcbx.com/

 

3Dプリントのケース(JLCPCBで発注)

次にQEZキーボードのケースを発注します。よい機会なのでJLCPCBの3Dプリントで塗装を試しました。グロスで3つのパーツをスカイブルーとグリーンとシルバーと別の色にしてみました。価格はこんな感じ。データの一部が小さすぎだ言われましたがOKで進めてみます。

https://jlc3dp.com/jp/3d-printing-quote

 

できあがりはこのような感じです。問題なく出力できました。よく見ると3Dプリントぽい表面の跡が見えますが、塗装は厚めで艶もよく、1ヶ月ほどたっても塗装面のヒケなどは発生しませんでした。

https://jlc3dp.com/jp/3d-printing-quote

 

製造された基板

発送連絡のメールが来てから数日後に依頼した基板が到着しました。ビニール梱包された白い段ボール箱に入っています。箱の中はこのような感じです。(開封後の画像です)梱包は可もなく不可もなく、実用本位といった感じでした。

https://www.pcbx.com/

 

基板の画像です。品質は問題ありませんでした。5枚とも問題なく認識されています。

https://www.pcbx.com/
https://www.pcbx.com/

 

(注意)送料は後日別途請求が来ました

注文時の画面の送料記載部分が0となっていたので、送料無料かと思っていましたが違いました。商品が到着後しばらくして、メールでFedexでの送料のインボイスが到着しました。金額は50USD。

JLCPCBなど他社サービスと異なり、注文時に配送手段の選択肢がなく、送料抜きでの注文となるようです。発送時に送料を算出し、後日請求となります。また配送手段の選択肢がなくFedex一択なので、送料が高くなってしまうようです。ここは注意が必要です。

(追記)本件について、PCBX社より訂正と補足の文面を頂きました。以下に記します。ご確認ください。

PCBA注文の場合、製品が生産を完了するまで送料の請求はしていません。実際の重量がわからないためです。その旨はチェックアウト時に注意事項として記載しておりますので、ご確認ください。なおPCB注文の場合は、チェックアウト時にすべてのコストに送料が含まれています。

配送方法は、総額が70USDまでの場合は、安価な配送手段である「グローバル直接配送」が利用できます。しかし70USDを超える場合は、FedexとDHLのみの利用となります。Fedexがデフォルトです。

 

QEZが完成しました。キーキャップは仮置き。かわいいです🙂

https://www.pcbx.com/

 

まとめ
個人向けのサービスとしては最後発にあたるため、Webサイトのデザインや使い勝手はわかりやすいです。ただし日本語表記などはありません。

注文後の製造期間は比較的短く、迅速に出荷されます。製造された基板の品質はよく、5枚作成した中でも問題はありませんでした。梱包は華美ではなく必要最低限でしたが、基板に損傷が起きるような内容ではありません。

問題としては、注文時には送料がわからないことです。注文時に送料の項目はブランクで表示されます。また配送手段の選択項目がなく、発送時にFedExを用いるとわかりました。送料は商品が到着後に別請求でメールが来て、その時点で金額がわかりました。

製造自体の価格は他社と比較しても遜色ないとは思います。しかし送料が別に請求され、注文時にはわからず、請求がきた時点で判明することと、配送手段の選択肢がないことは、他社サービスと比較した場合の弱点であり、改善が必要だと感じます。

(追記)本件について、PCBX社より訂正と補足の文面を頂きました。以下に記します。ご確認ください。

PCBA注文の場合、製品が生産を完了するまで送料の請求はしていません。実際の重量がわからないためです。その旨はチェックアウト時に注意事項として記載しておりますので、ご確認ください。なおPCB注文の場合は、チェックアウト時にすべてのコストに送料が含まれています。

配送方法は、総額が70USDまでの場合は、安価な配送手段である「グローバル直接配送」が利用できます。しかし70USDを超える場合は、FedexとDHLのみの利用となります。Fedexがデフォルトです。

 

ただし製造自体の信頼性は高いと感じます。機会あればサイトを確認いただき、試してみていただくと良いかと思います。

www.pcbx.com

 

 

www.talpkeyboard.com