TECSEEが新たに開発したミディアムハイトのキースイッチです。ボトムハウジングの各サイズがCherryMX互換スイッチと合致しており、一般的なCherryMXのフットプリントを持つキーボード基板にそのまま利用できます。トップハウジングを徹底的に低くし、トラベル量を少なくすることで、高さを下げることに成功しています。
また自己潤滑性のある樹脂素材を使うことで、なめらかな動きを実現しています。打鍵音も一般的なスイッチよりも静かです。トラベル量が少ないので、古いノートパソコンを使っているような感覚に似ています。なおリニアとタクタイルの打鍵感の相違はあまり感じられません。
現在お使いのキーボードのキー高さを下げたいとき、分割キーボードなどでの親指キーの高さを下げたいときなどに大変便利です。
トップハウジングの低さからくる、キーキャップの種類などの制限事項と注意事項があります。以下の制限事項と注意事項を事前にお読みいただき、ご了承いただいた上でご購入ください。
制限と注意事項:
1.キーキャップ:
トップハウジングが非常に低いため、キーキャップのプロファイルによっては干渉します。当店で調査を実施した結果を以下に記します。ただし同じ名称のプロファイルでも製品により形状や厚みが異なりますので、参考情報としてご確認ください。キースイッチの寸法図は画像をご確認ください。
個別のキーキャップに関しての適合性に関するご質問は受け付けませんのでご了承ください。またご購入後の本理由に関する返品などはお受けしませんのであらかじめご注意ください。
MDA:○
MT3:○
KAT:○
XVX:○
XVX LP:○
PGA:○
G20:○
DSA:△(肉厚の場合に干渉)
XDA:△(肉厚の場合に干渉)
SA:△(内側の角が膨らんでいる場合に干渉)
ADA:×
NP:×
MCR:×
Cherry GMK:×
Cherry IFK:×
Cherry ePBT:×
Cherry PBTF:×
Cherry Domikey:×
2.スプリング:
強く打鍵した際、キーが戻る際にわずかですが、粘り気のあるような感覚があります。これはステムを押し込み切った際にバネの密着高さよりもすき間が狭いようで、コイルがすれてしまっている状態のようです。ここについては仕様としてご了承願います。
3.ルブ:
トップハウジングが非常に低い関係上、バネも短く(実測10.5mm)巻き数も短いものが使われています。対してステム周りのクリアランスが狭い為、ルブを行った場合、ルブの粘性でステムが戻らなくなります。
当店で試した限りではどの粘度のルブを用いても戻らないか、戻りの悪化が見受けられましたので、ルブの使用に関しては推奨しません。本理由に関する返品などはお受けしませんのであらかじめご注意ください。
SPEC:
- TECSEE Medium Switch
- Top housing: HPE
- Bottom housing: PC
- Stem: POM
- Pre Travel: 1.3mm
- Total Travel: 2.2mm
- Actuation Force: 50g
- Bottom Out Force: 63.5g
- Single Spring
- Factory Lubed Very Thin.
注意:
取付時にキースイッチやキーキャップの破損による怪我にご注意ください。小さなお子様が誤飲しないようにご注意ください。