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Gretsch ROCJETのノブをレジンで複製(後編)

数年前にヤフオクでネックが折れたボロボロの1972年式グレッチを入手しました。色々と考えながら修理したのですが、今回はそのうち、ノブをレジンで複製した記事を掲載します。何かの折に役立ったら幸いです。

なおこちらはメーカー製のノブを複製しています。今回はメーカーでもとうの昔に販売を完了しており、再入手の策を尽くしましたが入手できず、やむなく複製しています。ただし複製とわかるようにロゴの印刷はしていません。また頒布や販売の意図はありません。複製される場合は著作権などに重々ご注意ください。

 

Gretsch ROCJETのノブをレジンで複製(前編)はこちら

 

ebayで中古のノブが手に入ったから作らなくてもいいかなと思っていたら、突然ショップからキャンセルされました。在庫なかったって。ちゃんと確認しといてよ... というわけで、やはり本物のノブが見つかるまでの間の複製品を作ろうと思いました。

というわけで前回同様にレゴの枠にノブを置いて、2液式のシリコンで型取りです。シリコンを流し込んだあと野菜用の真空ケースに入れてポンプで空気を吸って、あらかた空気が抜けてから12時間ほど硬化を待ちます。

 

できました。成功です。今回は裏側のポッドの差し込み穴も再現する必要があるので、3Dプリンタで土台を作っていました。底を平面にしたいのと、もう一つの型との組む位置がわかるようにしたいと思っていましたが、うまくできました。

 

レゴを一段増やして高くして、先にできた型の表面に離型剤を塗ります。シリコン同士で張り付いてしまうことを防ぐためです。離型剤を塗ったら同じようにシリコンを流し込んで、硬化を待ちます。


固まったようなので、まずはレゴの枠から外してゆきます。レゴは本当に便利です。

 

レゴを外し終わったら、型を上下に分離します。張り付いているところはカッターを差し込みながら注意深く外してゆきます。大きな損傷もなく外すことができました。


早速作ってみました。レジンでの作り方は前編と同じです。ちゃっちゃか作ってしまっているので気泡が取りきれていませんが、塗装したら見えなくなるのであまり気にしていません。ただ型で一箇所、固定用のイモネジが通る穴が貫通できていないので、使う場合は穴開けとタップをする必要があります。

 

ROCJETに装着。サイズも見た目も完璧。当たり前ですけど。やはり大きさと形状が同じだとしっくり来ます。横穴を開けて固定する件ですが、穴がけっこうきつめでなんとなく留まっているので、めんどうなのでやらない事にします。どうせこの二箇所はフルに設定したまま回さないので。

 

とりあえず作った分を塗装します。前回紹介したアサヒペンのメッキスプレー(クロム)です。重ね塗りをしてゆくとだんだん艶が出て来ます。単体だと結構いい感じ。

 

ROCJETに装着。色合いはスプレーをそのまま、調色していないのでやはり異なります。仕方ない。でもぱっと見わからないレベルになったのは良いかなと思います。ノブがついてなかったり、似てるようで似ていないノブをつけるよりはかっこよくて良いです。これで一旦は落ち着きつつ、純正ノブ探しは継続しようかなと思います。