今回はゆかりさん(@eucalyn_)が執筆された「はじめての自作キーボード」という書籍を紹介します。こちらはゆかりさんが昨年、工学社の雑誌 I/O に連載していた内容をまとめ、本となったものです。自作キーボードに関する書籍は、自主出版されたものは色々とありますが、出版社から発売されたものはこれが初めてだと思います。自作キーボードもようやくそこまで辿り着きました。すごい。ゆかりさんありがとうございます。
書籍の中身を撮影したり細かく説明するのはよろしくありませんので、おおまかな説明を記したいと思います。でもイメージをつかむために、目次だけ撮影しちゃいました。ごめんなさい。
目次をご覧いただければイメージがつくかと思いますが、この本はキーボードを自作してみようという方々にとって、自作キーボードがおおよそ何なのかというのをつかみ、必要な要素を把握するための概論を記した書籍だという印象を受けます。ちなみに自作キーボードという言葉の定義ですが、この書籍の場合は、販売されているキットを購入して組み立てて使う、のみではなく、原理を理解し、回路を設計し、ファームウェアを書く、というところまでを指しているのだと思います。
とはいえ文章は非常に丁寧で、字も大きくて老眼にも優しく、連載記事が主体ですので各パートの区切りが短めで大変読みやすいです。ここはゆかりさんの能力に加えて、出版社の方々の編集や構成能力の高さを感じます。そして少年の頃に読んだ、雑誌のI/Oのようなレイアウトも見受けられ、懐かしさも感じられます。
自分でキーボードを設計し、オリジナルのキーボードを作ってみたいと思っている方には、自作キーボードに関する幅広い知識を身につける事ができる教科書として、とても有用ではないかと思いますし、すでに作っていらっしゃる方々にとっても、不足している知識を補う本として使えるのではないかと思います。ご自身でオリジナルキットを販売されている方は、ご自身のキーボードの説明文章やビルドガイドを制作する上での単語の合わせ込みなどに利用できると思います。
大きなサイズではないですし、そんなに厚くもなく、文字も大きいので、一冊お持ちになって損はないと思います。おすすめです。
ちなみに当店は自作キーボードのパーツをいろいろ販売しているネットショップです。ぜひ一度ご来店ください。