こちらは先月発売された BrownSugar Flex 自作キーボードキット です。この自作キーボードキットの最大の特徴は、いくつかのモジュールの分離と合体が可能で、状況に応じて形状を変えることができる、可変分割型のキーボードであるということです。と書くだけでは意味がよくわからないと思いますので、説明してゆきます。
最初の画像のBrownSugar Flexは全てのモジュールが合体した、いわゆる完全体でした。完全体の場合は128キーの分割キーボードです。そしてこの画像が、全てのモジュールを切り離した状態となります。状況に応じてモジュールの組み合わせを変更できるというのがBrownSugar Flexの最大の特徴です。
こちらがBaseモジュールです。このモジュールを中心に、サブモジュールの組み合わせで利用目的に応じたレイアウトを作ってゆきます。
Row0モジュールです。これが一番上です。ファンクションキーとなります。
Row1モジュールです。上から二番目です。数字キーとなります。
Row5モジュール。最下行です。
Row6Aモジュール。親指が用いるキーで4キーあるモジュールです。
Row6Bモジュール。親指が用いるキーでこちらは3キーです。
Padキーモジュール。Baseモジュールの外側に接続します。
各モジュールはこのような仕組です。Baseモジュール単独では36キーの分割キーボードとして使うことができ、モジュールを追加してゆけば、モジュール単位でキー数を増やすことができるという設計です。
それぞれのモジュールの接続ですが、面白い方法を取っています。Micro-BのUSBコネクタのオスとメスを各モジュールに接続し、コネクタを接続する事でモジュールを固定すると同時に結線も行うという方法です。入手しやすいコネクタを使っていて、すばらしいアイデアだと思います。
キースイッチはKailh Choc V1、ダイオードはSMDタイプを用いています。ここまで大型だとはんだづけの箇所も相当なもの、かなりやりがいのある工作だと言えるでしょう。
こういうのいいな、欲しいなと思っても、それを実現するにいろいろと課題があって実現できないことは皆さん多くあるのではないかと思います。それをしっかりと完成させているという点で、大変尊敬できる作品だと私は思います。
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