Kinesis Freestyle2 for PC ¥13,246-(税込)
前回エルゴノミックキーボードの元祖として紹介したKinesis社ですが、フラッグシップの ADVANTAGE2 Keyboard の他に、やや低価格の分割型キーボードを販売しています。それがこの Freestyle2 Keyboard です。
分割型キーボードを製造しているメーカーは非常に少ないです。この製品、デザインはあまり冒険をしていませんが、メーカー製キーボードの利点としての、ある程度しっかりとしたサポートが受けられる事が利点としてあげられます。また製品保証も Freestyle2 Keyboard の場合は国内代理店の2年間製品保証となっています。
キーボードを自作するという事は大きな楽しみの一つではありますが、使う事を目的にして、作る事はできれば避けたい場合には、保守体制のあるメーカー製のものを購入するのが選択肢として妥当ではないかと思います。
この Freestyle2 Keyboard の特徴は分割型キーボードであること、テンキーがないキーボード程度のキー数と標準的なレイアウトで移行が楽である、キースイッチがメンブレン方式である代わりに、キーボードの高さが抑えられている、最大90度(つまり垂直)のテント(内側を高くする形の傾斜)がオプションを用いることでつけられる、値段が比較的安いこと、などがあげられます。
キーボードの配列はこのようになっています。サイズが大きいので、キー数にも余裕があります。ESCとDELETEキーが2Uで、これは打ちやすそうです。印字はシルク印刷のようですが、最短1年程度で文字がすり減ったというレビューもありました。USB接続で、Macモデルもあります。
オプションでリストレストも用意されています。また傾斜をつけるスタンドもオプションで用意され、角度が調節でき、最大90度つまり垂直での利用も可能です。この角度をつけるギミックは非常に気になります。自作キーボード設計者の方々も、ぜひ真似してほしいポイントです。
エルゴノミックのADVANTAGE2 Keyboardとは異なり、標準的なキーボードからの移行に配慮したコンサバなレイアウト、価格を考えたメンブレンの採用など、ある程度の普及を考えたコンセプトなのだろうと想像できます。
キーの作りなどは高級ではなく、またメカニカルスイッチやキーキャップとの互換性もありませんので、カスタマイズ目的ではない製品です。分割型キーボードを使ってみたい、しかしはんだづけなどを行い組み立てるのは面倒、道具としてすぐに使いたい、保証がほしいという方には、この製品をおすすめします。
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Kinesis freestyle2の製品ページ(英語)はこちらから。
残念ながらKinesis製品は販売していないのですが、自作キーボードパーツは各種販売しています。ぜひ一度お立ち寄りください。