TEX ShinobiのDIYキットを組み立てましたので、組み立て内容を簡単に紹介します。当店でもTEX ADAキーキャップを販売していますが、TEX社は台湾にあるキーボードメーカーです。往年のIBM Thinkpadを愛する方々が立ち上げ、メカニカルキーボードでスティックポインタがあるキーボードをいくつかリリースしています。思いが高じて、IBMの大和研究所に見学まで行ったみたいです。熱い文章はこちらをご覧ください。なお日本語訳がイマイチなのでリンク先は英文ページです。
TEX Shinobi キーボードの主な特徴は以下の通りです。
- The layout refers to SK-8855(ThinkPadキーボード)
- Using Cherry MX series
- 9 stages of TrackPoint Sensitivity (no driver needed)
- TrackPoint scrolling function(vertical/horizontal )
- Mold development/ production/ assemble in Taiwan
それではまずパッケージから。なかなかに渋いです。まさに外国の方々がイメージする日本が表現されております。
箱の内側にはこんな文章まで。
めっちゃ戦ってる感じ。
これはシリアルナンバーの書かれたラベルです。筐体の裏側に貼り付けます。なかなか良い材質。もったいなくてまだ貼ってません。
TEX Shinobiには完成品もあるのですがPCBソケット対応ではないので、好きなキースイッチをつけたいと思い DIYキットを購入しました。なぜかJIS配列を選んでみました。まずはこちら。ABSの筐体の中にはスチールのごついフレームとPCBが入っています。スティックポイントは金属削り出しの台の上にユニットが乗る形で、キースイッチとキーキャップとの高さを合わせています。スティックポイントのボタン部分はCherryMLと、ここもメカニカルキースイッチを使うという気概のある設計です。
せっかくなんでルブしてフィルムはさみました。当店で販売している Gateron Robin カスタムキースイッチです。地味にキー数が多いので(96キーだったかな)果てしない作業...
効率上がるかと思って並べてみていますが、さほどかわりませんでした。
Gateron Robin カスタムキースイッチはこちら。
Gateron Robin を装着しました。ちょっと色まちがえましたね。キーつけてもクリームとグリーンが見えてしまいます。別の色にしておけばよかったかな... プレートには7列イメージするロゴがかがやいています。見えなくなるのがもったいないです。スティックポイントのユニットはかさ上げした金属製の台の上に装着されています。この近辺のキースイッチを装着するために、一度ユニットを外す必要があります。
PCBを裏から見ています。綺麗な作りのPCBです。デザイン的にもそうですし、どうも質感が異なる気がします。台湾のメーカーのほうがまだまだ品質は上かもしれません。スティックポイントのユニットからの配線は裏を通って変換基板に接続され、メイン基板に繋がります。
ABSのボディ上下を取り付けました。ABSのボディ単体だとプラスチックで薄く、大丈夫かな安っぽい音にならないかなと不安でしたが、分厚いスチールのプレートがフレームとなっているので全く大丈夫、剛性の高いボディになりました。
完成。かっこいいです。キーキャップのフォントは、当店で販売しているADAキーキャップセットのものと少し異なります。こちらのほうがよりレトロな感じです。
私はIBM Space Saver Keyboard II を仕事で愛用していた時期もありましたので、この配列は懐かしくもあります。Space Saver Keyboard II の弱点はキータッチでしたので、メカニカルキースイッチが使えて非常に幸せです。
IBM Space Saver Keyboard II とは?という方はこちらをご覧下さい。
どうも皿型のポインタキャップは馴染みません。昔々に240Xを愛用していた時に使っていたポインタキャップを取り寄せて(まだ保守部品で出てきます)交換してみました。これも懐かしい。このキーボードは、仕事で高速入力するよりも、こうやって考えながら文章を書くのに向いているような気がします。
TEX Shinobi はこちらから購入できます。
当店はTEX ADAキーキャップを販売しています。